2019年3月21日木曜日

町田・鶴川から玉川学園へ~起伏豊かな多摩丘陵の景色を訪ねに~

3月9日(土)の「町田・鶴川から玉川学園へ~起伏豊かな多摩丘陵の景色を訪ねに~」の報告です。


最近は武蔵野台地でのフィールドワークが多かったでしたが、久し振りの多摩丘陵。小田急線鶴川駅から、いくつかの谷と丘を越えて玉川学園前駅までのコースでした。

明治39年測図。等高線が密集した多摩丘陵。まだ小田急線は開通していません。

昭和4年鉄補。小田急線は1927(昭和2)年に新宿から小田原間が一挙に開通しました。多摩丘陵の谷間をすり抜けるように通っています。

昭和29年修正。玉川学園前駅は1929(昭和4)年の開業。玉川学園の創始者の小原國芳が駅を中心に99haの土地を購入し、その3分の1を学園の用地とし、残りを宅地として分譲して学園の建設資金としました。

昭和41年改測。地図の上部、鶴川団地はまだ造成中。1967(昭和42)年から1968(昭和43)年に完成しました。

昭和50年ニ改。能ヶ谷地区では平和台住宅が分譲されています。

昭和58年修正。三輪緑山や薬師台の宅地が造成中。時系列で地図を見ていくと多摩丘陵の宅地開発が進んでいく様子がよくわかります。

鶴川駅を降りてすぐ、鶴見川と真光寺川の合流地点近くに香山園(かごやまえん)という庭園がありました。地元の神蔵家が所有していましたが、2015年に閉園しました。大河ドラマのロケが行われたこともあり、泉麻人の著書『東京23区外さんぽ』にも出てくる所です。かつては「能ヶ谷の灸」として知られていました。町田市が買い取るとのことなので公開されたら行ってみたいですね。

真光寺川にかかる矢崎橋は矢先橋とも。源義経の家臣、亀井六郎が三輪七面山から射た矢がこの橋を架けた所まで届いたため、その名としたという伝承があります。

江戸時代末期の茅葺きの古民家、現在はサロンとして活用されている可喜庵に。鈴木工務店さんの敷地内にあり、建物内を見学させて頂きました。懐かしくもあり素晴らしい空間でした。

妙行寺横の階段を上ります。

墓地の上からは三輪方面の鶴見川を望む絶景が。

千都の杜。ゆったりとした住宅街を歩きます。

能ヶ谷神社裏からの眺め。右手の林の中に武相荘の建物が見えます。白洲次郎と正子が住んでいました。住宅街の中にぽっかりと昔の鶴川が残っています。茅葺き屋根の家や竹林の散策路、レストランやカフェもあります。

裏谷戸と呼ばれていた付近の真光寺川の谷。川は河川改修により直線化されています。川の両側には丘陵が迫っているため、住宅の擁壁が高くなっています。

能ヶ谷の狐久保付近。写真右手、真光寺川左岸の広袴には鎌倉早道と呼ばれる古道が残っているそうです。1333(元弘3)年の新田義貞による鎌倉攻めに際して、軍勢の一部がこの道を通っていち早く鎌倉に行ったとのこと。広袴の地名は、この地域の地形を袴に見立てたところから名付けられたともいわれています。

能ヶ谷きつねぼ公園に。

かつてここにお化けマンションと呼ばれた建物がありました。法令違反や所有権問題により長らく放置され、仮面ライダー等の撮影にも使われたことがありました。

鶴川団地に。

鶴川中央公園。鶴川団地は能ヶ谷から続く細長い谷沿いに開発されました。かつての谷には学校や公園があります。

リノベされたおしゃれな団地も。通称「ポイントハウス」と呼ばれ、内装も若い人向けになっているそうです。

昭和の香りがする鶴川団地センター商店街。魅力あるお店がたくさんありました。近くにはさらに昭和の香り満載の鶴川団地セントラル商店街があります。ちょっと買い物をして日向ぼっこをするのにいいですね。

鶴川いちょう通り南側にある鶴川団地から見た鶴見川の谷、金井の方向になります。右手が旧金井代官屋敷跡の林。真ん中の崖は木倉川と鶴見川の合流地点付近。

崖を下ります。

鶴見川に架かる弁天橋。

ゴルフ練習所のそば、大蔵町にある椿森稲荷大明神。

金井日向公園から旧金井代官屋敷跡方面。

金井川の谷。暗渠がありました。

旧金井代官屋敷跡の脇の道。この道のすぐ西側に青山街道と呼ばれ、相模川の鮎を江戸まで運んだ道があります。

尾根道から望むアスコットヒル森の丘の住宅街。金井は金井川と木倉川による二つの谷がありますが、さらに丘陵に切れ込むように小さな谷がありました。


1961(昭和36)年の空中写真を見るとよくわかります。上が金井川の谷。真ん中右寄りが木倉川の谷。その真ん中の小さな谷が、現在のアスコットヒル森の丘。

和光大学方面の眺望。

金井七面公園。雑木林の中に七面社があります。

木倉川の谷。このあたりが昔の木倉村の中心。

暗渠から開渠になる木倉川。

金井八幡神社前の青山街道。

金井村の鎮守、金井八幡神社。本殿裏にある「願いを叶う石」が人気とのこと。私も白い石をひとつ持って帰りました。願いが叶うかな。

最後のきつい坂を玉川学園に向かいます。

甚兵エ谷ツと呼ばれた、なかよし公園は見事な谷戸地形。

ゴールの玉川学園。思った以上に楽しめた鶴川のフィールドワークでした。

次回は4月27日(土)に多摩ニュータウン永山地区付近を歩きに行きます。

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