2018年6月24日日曜日

新潮講座 千歳烏山~久我山篇

6月16日(土)の新潮講座・多摩武蔵野スリバチ地形散歩は、武蔵野台地の標高50mライン歩きシリーズの最終回として、京王線千歳烏山駅から京王井の頭線久我山駅まで歩きました。今回は烏山川の暗渠と烏山寺町の寺院が主な見どころです。

いつものログです。今回は烏山寺町を散策することもあって約6キロと少し短い行程でした。ベージュ色と緑色の境が標高50mのラインです。烏山川は目黒川の支流で高源院の弁天池(鴨池)が水源のひとつです。

明治時代の迅速測図。久我山まで畑が続き、烏山川沿いは水田です。

烏山駅前通り商店街からスタート。千歳烏山駅の南北に100以上のお店が続いています。いつも人通りが多い元気な商店街です。

烏山村の鎮守社だった烏山神社に。深大寺城を牽制した砦ともいわれます。少し離れた東側に烏山川が流れています。

旧甲州街道沿いにある烏山川に架かっていた大橋場跡の碑。後ろに見えるのは下山地蔵尊。

烏山は甲州街道の高井戸宿と布田五宿の中間に位置しているため、間の宿として発展しました。バス停の名前に当時の名残りがあります。

旧甲州街道を越えると不思議な五差路が。烏山川に支流が合流していました。

烏山川は烏山松葉通住宅の団地の間を通っています。手前は甲州街道。

甲州街道を越えて、団地の中にある烏山川の暗渠。

さらに烏山川は烏山北住宅の団地の中を流れています。烏山北住宅はかつての水田に作られた南北に長い団地です。建築された年代や分譲と賃貸の違いがあるため、棟によって形状や色合に違いがあります。

所々に橋の欄干が残っています。団地ができる前からあったのでしょうか。

烏山寺町に着きました。この日はいつになく人が多く、どうもポケストップのようです。

烏山寺町は関東大震災後に浅草や築地、本所等にあった26の寺院が移転してできた寺町です。その佇まいから「世田谷の小京都」と呼ばれていますが、当時は集落のある甲州街道から離れた場所でした。

昭和20年頃の空中写真でも、畑の中に寺町がぽっかりと浮かんだような感じです。

著名人のお墓も多く、喜多川歌麿の墓所がある専光寺では、たまたまいらした住職さんから解説して頂きました。

高源院の弁天池(鴨池)に着きました。烏山川の水源のひとつで「せたがや百景」に選定されています。烏山寺町がある一帯は標高50mラインにありますが、地下水位が高く数メートル掘るだけで水が湧き出す、宙水が存在する地域です。かつてはこの付近のことを「烏山七沢」と呼んでいたほど水が豊富でした。

コウホネの黄色い花が綺麗でした。

玉川上水の岩崎橋のたもとにある烏山分水の取水口。烏山川は流域の水田に利用されましたが、烏山川の水量では足らないため、玉川上水から烏山分水を引き込むことにより助水されていました。

今日のコース唯一のスリバチビュー。神田川の谷にある井の頭線の富士見ヶ丘検車区です。かつては神田川沿いの水田でした。

久我山駅前にはユニークな案内板があちこちにあります。

今後の新潮講座です。お待ちしています!
【真夏の机上フィールドワーク】凹凸合戦
8月9日(木)の「多摩武蔵野の城」に登壇します。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/017cxxzhggt6.html

多摩武蔵野スリバチ地形散歩は、7月と8月はお休み。9月からは多摩モノレールの4回シリーズです。9月15日(土)は多摩センター駅から多摩ニュータウンやよこやまの道を歩きます。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/019iqbziji24.html


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