12月5日(土)の、まいまい東京の羽村ツアーの報告です。
羽村駅をスタートして、まいまいず井戸、宗禅寺、堂坂、羽村取水堰、禅林寺というコース。幾段かの河岸段丘を歩きました。
まいまいず井戸は羽村駅の近く。スリバチ状の井戸で、通路がかたつむりの形に似ていることが名前の由来です。鎌倉時代に掘られて町営水道ができた1961(昭和36)年まで使われたとのこと。
五ノ神社。
牛坂通り。江戸時代の中期にまいまいず井戸を改修した時に、多摩川の石などを積んだ牛車が通ったそうです。
真っすぐな道は、玉川上水の第三水門から村山貯水池(多摩湖)まで続く水道道路です。
宗禅寺。臨済宗建長寺派の寺院で、もともとは奥多摩街道沿いにありましたが、洪水や玉川上水の工事で現在地に移転しました。写真奥にある薬師堂は多摩川の洪水で流れてきた一本の木で建てられたため、一本木薬師堂ともいわれます。
堂坂。このあたりに薬師堂があったそうです。
堂橋からの玉川上水の眺め。左岸(写真右側)は結構な崖が続いています。玉川上水は武蔵野台地の尾根筋に出るまで、巧みに河岸段丘の段丘崖を上っていきます。
第三水門。ここから村山貯水池(多摩湖)まで多摩川の水が送られています。
多摩川に架かる人道橋の羽村堰下橋。
羽村取水堰。1653(承応2)年に羽村から四谷大木戸まで開削されました。約43キロの距離を8ヶ月で完成させたそうです。取水の仕組みは江戸時代から変わらず、洪水の時は堰が壊れないように木でできたものを取り払う投渡という構造になっています。
多摩川の水がどこに行くのかよくわかります。
第一水門。多摩川は、写真向こうに見える丸山という丘陵から第一水門の方向に流れを変えてきます。地形を上手に利用して無理なく取水できるようにしているのがわかります。
第二水門。
玉川上水羽村陣屋跡と水神社。石灯籠は筏師が寄進したそうです。
禅林寺。『大菩薩峠』の作者で知られる中里介山のお墓が本堂裏に続く崖の上にあります。
その崖を上り稲荷神社に。左の坂はお寺坂、坂の途中に馬の水飲み場が残っています。
ゴールの羽村駅近くの旧鎌倉街道沿いにあったピンクの彼岸花。ネリネという種類だそうです。
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