2019年10月6日日曜日

【報告】朝日カルチャーセンター立川教室で矢川に

10月4日(金)、朝日カルチャーセンター立川教室さんの講座で矢川に行ってきました。

南武線西国立駅から矢川駅まで約5キロのコース。東西に連続している崖が立川崖線(北側)と青柳崖線(南側)です。

明治39年測図。甲州街道沿いに集落がある以外は、桑畑や樹林、雑木林となっています。そこに拝島道や田村道など東西、南北に道が通っています。

昭和12年修正22年資修。立川駅南で耕地整理、国立駅南で学園都市の建設が始まりました。整然とした区画割りが現在の町並みの基礎となっています。

昭和41年改測。富士見台団地ができて、中央自動車道の予定地が描かれています。

朝日カルチャーセンター立川教室さんは、ルミネ立川の中にあり交通至便。まずは座学を。


まち歩きは西国立駅から。万願寺道を歩いて立川崖線に。立川段丘面から青柳段丘面に下ります。


矢川辨財天に着きました。

水の神様を祀る弁財天らしく、狛犬ではなく狛蛇が祀られています。

矢川緑地。雑木林や湿地が広がっている緑地の数ヶ所から水が湧き出して、矢川の流れになります。

矢川は、立川崖線下の湧水を集めた約1.5kmの小河川です。住宅地の中を甲州街道まで散策路が整備されていて、とても気持ちよく歩けます。

甲州街道の脇にある五智如来。江戸時代に八王子から移住した人々が祀ったのが始まりといわれます。


滝乃川学園。日本で初めての知的障害者のための福祉施設として1891(明治24)年に創設されました。学園内には移転当時の本館と礼拝堂が残されています。本館は2002(平成14)年に国の登録有形建造物文化財に指定されました。

四軒在家公園。2001(平成13)年に7世紀の円墳10基が発見されました。

青柳崖線の崖下から豊富に水が湧き出している、ママ下湧水。この付近では昭和初期までワサビ栽培が行われていたそうです。ママには崖という意味があります。

矢川おんだし。おんだしとは「押し出し」が転訛した用語です。矢川、ママ下湧水群の清水川、多摩川から取水した府中用水が合流する場所です。稲穂が色づいてきました。

玉石の石垣が綺麗な寺の下坂。

坂上にある南養寺。臨済宗建長寺派で普済寺の末寺で、本堂・大悲殿・総門・鐘楼とも江戸時代に建築された市の指定有形文化財です。本堂の南にはかつて諏訪池と呼ばれた池がありました。現在は池はありませんが浅い谷となっています。

ゴールの矢川駅は国立市石田にあります。石田の地名は、江戸時代の日野にあった石田村の飛び地の名残りです。

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