2018年10月27日土曜日

新潮講座 多摩モノレール・沖積地篇

10月20日(土)の新潮講座は、多摩モノレールシリーズの2回目でした。

万願寺駅から高幡不動駅まで。主に多摩川と浅川に挟まれた沖積地を歩き、土方歳三ゆかりの場所もいくつか巡りました。

明治期の迅速測図。水田の中の微高地にかつての村々があります。

昭和4年鉄補、1925年(大正14)玉南電気鉄道開通とともに高幡駅が開設。駅の位置は現在地より70m西側だったそうです。1937年(昭和12)高幡不動駅に改称されました。


昭和50年改測、高幡不動尊近くの丘陵地に住宅地が開発されています。浅川の北側も住宅が増えてきましたが、町並みに大きな変化はない様子がわかります。


平成11年部修、多摩モノレールが延伸開業したのが2000年(平成12)。万願寺駅周辺の町並みに変化があります。


空中写真で見た区画整理事業前と区画整理事業後。その変化がよくわかります。これは事業前の空中写真、昔からの集落と田んぼ、くねくねした道が広がっています。

最新の空中写真、真ん中に国道20号のバイパスが開通し、広い生活道路に整然とした住宅街、公園が整備されました。

スタートは多摩モノレール万願寺駅。ホームに注目!

ホームから多摩丘陵方面の風景。
区画整理された住宅地と畑の中を流れる上田(かみだ)用水。

とうかん森。土方歳三の生家だった地です。生家は洪水により現在の土方歳三資料館に移築されました。

石田寺(せきでんじ)。

土方歳三の墓所として知られています。

浅川を渡る多摩モノレール。

旧新井村。旧石田村と同様、土方姓が多いです。

土方歳三資料館。第一と第三日曜日に開館。土方歳三のご子孫が住まわれています。生家では石田散薬という薬の製造・販売をしていたそうです。

石明神社、浅川の堰に由来するともいわれます。石田寺もそうですが、多摩川と浅川がもたらした石との関係がありそうな名前です。

万願寺地区は区画整理事業により、真っすぐな道に整備されました。

安養寺。古刹で、阿弥陀如来坐像は東京都の重宝です。

江戸時代前期の面影がある本堂と客殿は見応えがあります。

大木島自然公園の中を流れている新井用水。

浅川にかかる、ふれあい橋。正式名は万願寺歩道橋。1991年の完成、それまでは高幡不動に行くには迂回しなければならず大変だったそうです。

浅川。真ん中に見えるのは向島用水取水堰です。

向島用水親水路です。コンクリート護岸を親水性のある用水にしました。

トンボ池は小学校の敷地にビオトープとして作られ、小学校の勉強の場ともなっています。

1995年に作られた水車があります。

若宮神社。かつての別旅(わかたび)村の別旅明神。

最後は高幡不動尊の丘陵地を少しだけ。

山内八十八ヶ所巡礼のコースがあります。四国の八十八ヶ所巡りになぞらえたものです。

高幡不動尊は国宝の不動堂や仁王門、新撰組ゆかりの資料などがある関東三大不動尊です。高幡城址や山内八十八ヶ所巡りも含めて、ゆっくりと訪れたい所です。

次回の新潮講座は、多摩モノレール・武蔵野台地篇として立川に行きます。


0 件のコメント:

コメントを投稿